A.無理だと断定するのではなく、予算無制限という意識で提案してみましょう。
「そりゃ無理じゃね?」と感じる依頼
- 「LINEみたく、沢山の人が使うコミュニケーションアプリを作りたい。」
- 「Facebookみたく、自社のターゲット層が積極的に活用するSNSを立ち上げたい。」
- 「クックパッドを超えるレシピサイトを作りたい。」
特に、Webに詳しくないクライアントからの相談で多いです。ちょっとしたアイデア含みーの大プロジェクト(GPSを利用した、自社のオリジナルキャラクターをコレクションするゲームという、ものすごくどっかで見たことあるようなアプリを作りたいとか)は、制作者側からすると、そのアプリ誰もインストールしねーだろと一蹴しがちです。一蹴しちゃうと思いつた方は、とても悲しみます。そっから話も広がらなくなってしまうのでまずは非現実的でも、一旦話に乗ってしまいましょう。
どれくらいコストがかかりそうか算出してみる
まずはそのWebサービスやアプリの
- 構築にかかるコスト
- ターゲットへ知ってもらうのにかかるコスト
- 頻繁に活用 or インストールしてもらうにかかるコスト
- 運用にかかるコスト etc.
を調べたり予想して算出してみましょう。コストが膨大になりすぎて、現実感がなくなってもOKです。まずは要望を叶えるという前提でコスト算出します。
- LINEを定着させるため、ユーザーに無料通話を提供するにかかった費用は?
- SNOWをインストールしてもらうのに、かかった宣伝費は?
- メルカリのサーバー運用費は? etc.
こういったことを調べて知るだけでも、自身の今後のWebプロデューサとしての糧となり、話のネタにも使えます。本当に大規模プロジェクトを開始する気持ちで、情報収集しましょう。
集めた情報を元に、現実感の薄さをクライアントと面白おかしく共有
「昨晩のご相談なんですが、ヒットさせるには8億ぐらいかかりそうですわーw」
といった感じで調査結果を報告しましょう。
アメブロが流行るのに60億以上投資した話や、クックパッドやアットコスメも収益が出るまで、5年以上かかっているという話、Amazonにいたっては累積赤字が1兆円あったとか、今ヒットしているWebサービスの苦労話も交えてクライアントの関心を引きつつ、Webサービスやアプリをヒットさせる大変さを伝えましょう。
参考:Amazonが最強な理由は「待てる経営」だから | トリブログ
大きな話も具体化すると、実際の予算感や規模感が見えてくる
非現実的な話でも具体的にすると比較対象ができるので、実際の予算や規模感が見えてくることが、多々あります。そこから本当のヒヤリングが始まります。問題の本質を見極め、限りある資源の中でなにができるかを、クライアントと話し合いましょう。