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2016.10.11

Q.デザイナーのこだわりが強すぎて、自分が思うようなデザインを上げてくれません(営業・Iさん)

大屋慶太 大屋慶太

A.クライアントと接するときと同じ気持ちで臨みましょう

ディレクターとデザイナー。職能が違うだけなのに、ディレクター > デザイナーと思っているディレクターが多い現実があります。そのため、デザイナーもディレクターに対して、卑屈に対応してしまう場合があります。クライアント > ディレクターという認識がもてるディレクターは多い(ホントはクライアント = ディレクターなんですが)のに、デザイナー ≧ ディレクターといった姿勢でディレクションをしているディレクターは少ないです。プロジェクトを円滑に進めるのが、ディレクターの仕事です。まずはデザイナーに対しても、クライアントと同じような接し方をしているか確認してみましょう。

こだわりのあるデザイナーは希少

言われたまま作るデザイナーよりも、こだわりを推してくるデザイナーは貴重です。

  • デザインを依頼する前に、変えていいこと・ダメなとこの打ち合わせができているか
  • デザインのセオリーとクライアントの指示がズレすぎていて、デザイナーが混乱していないか
  • デザイン案では見えない、デザイナーのコンセプトをヒヤリングできているか
  • 逆にデザイナーが効果を追求しすぎて、クライアントの意図(要件)を大きく逸脱していないか

このあたりに注意して、デザイナーとの意思疎通を進めましょう。最近のデザイントレンドやセオリーの基礎的なところを予習しておけば、デザインの落とし所がみつけやすくデザイナーの高感度も高まります。

「ディレクターだからデザインはわからない。任せるわ。」

といった丸投げは、深い信頼関係が構築できるまでは大変危険です。

ディレクターの正解と、デザイナーの正解の2案お願いしてみる

納期や予算に余裕がある場合は

「クライアントの要件コレなんだけど、ホントはこうした方がいいって別案もお願いします。」

と、2案制作をお願いするのも得策です。ポイントは1つの案に、要件とデザイナーのこだわり両方を詰めないこと。クライアントの要望と、デザイナーの理想があまりにかけ離れている場合、両方を1つの案の中に詰め込もうとすると、論理破綻したデザインになってしまう可能性があります。

それを避けるために、こだわりのあるデザイナーにはクライアントの希望を明確に伝え、それに加えデザイナーのこだわりのデザインを別案として依頼します。明確にデザイン案を分けることで、デザイナーの意図も理解でき、クライアントへのデザインコンセプトの説明も、より伝わりやすくなります。

「クライアント的にはこんなん欲しいんでしょ〜。でもこっちが正解だと思うけどね!」

って2案作ってくれるデザイナーに出会えると最高です。

デザインクオリティよりもコミュニケーションを優先するのもアリ

さまざまな方法を試してもどうしてもやりづらい場合は、多少デザイナーとしてのスキルが低くてもコミュニケーションしやすいデザイナーとプロジェクトを進めるのも一案です。

デザインクオリティを追求するため工数が増大したり、工期がかかりすぎコミュニケーションコストなど他の部分に、負荷がかかってしまう場合があります。デザインのゴールではなく、プロジェクトのゴールを見定め、時にはデザインクオリティはイマイチでもスムーズにプロジェクトを進められるデザイナーを選抜するのもディレクターの仕事です。

 

この記事を書いた人

大屋慶太

大屋慶太

株式会社デックの雑用。1999年、世界が滅びることを信じて大学を卒業せずに待っていた所、なかなか破滅が訪れず、仕方なく6年在籍した後に卒業。某大手通信会社系列の企業にて、販促物などを制作するディレクター兼デザイナーとしていちおう活躍。ところが不景気のあおりをくらい、所属事業部が解散となる。途方にくれるもコネを駆使して印刷会社へと潜り込む。面接にて「お前何がしたいんだ」と聞かれ、「ぼく、ゲームがしたいです」と答えた所「じゃあWEBでもやれ」と言われる。WEBデザイナー兼コーダーとして大手クライアントなども手がけ、約5年間在籍。仕舞いには、自分は仕事ができると勘違いをし、30歳の時にフリーとして独立。「スタジオデック」という屋号で数年間活動後、デックを法人化する。いまだに、仕事のほぼ全ては酒の席で決まるという。

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