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2016.04.20

デザイン事務所なのにVIをなめて損した話

大屋慶太 大屋慶太

11年前の起業時は「シンプル・知的」なVI展開をしてた

VIとはヴィジュアル・アイデンティティ(Visual Identity)の略で、企業理念やブランドを視覚的に表現し、様々なツールでそれを守ってくっていう情報戦略。過去にCI(コーポレート・アイデンティティ)やVIなどを研究していたので11年前に起業した時も「シンプル・知的」といった方向でVI展開してた。

株式会社デックのロゴ(現在も同じロゴを使用) 株式会社デックのロゴ(現在も同じロゴを使用)

当時の株式会社デックのWebサイト1 当時の株式会社デックのWebサイト

当時の株式会社デックのWebサイト02 当時の株式会社デックのWebサイト

株式会社デックの名刺(一塊のトランプ【DECK】がモチーフ) デックの名刺(一塊のトランプ【DECK】がモチーフ)

ちゃんと管理してなかったのでVIが崩れた

お客さんのお仕事に力を入れすぎたり、零細デザイン事務所なのにCI・VIとか、しゃらくせーなって思い、社内のVI・CI管理を怠った。案の定、弊社のVIは5年前辺りから、じわじわ崩れてきた。当初「シンプル・知的」の方向だったVIが徐々に「雑・おばか」といった、まっったく逆の方に。

VIの意識がなくなり、真逆トーンのツールが大量発生。そのため、最初に出会うきっかけになったツールによって、弊社の第一印象が大きく変わる現象が多発した。第一印象って、すごく大事ってよく聞くし。これによって仲良くなれたはずのお客さん、仲良くならなくてよかったお客さんが、結構いたんじゃないかなぁって思う。

株式会社デックのVIを無視した看板 5年ほど前にVIを無視して作った看板。作った当初は、これの効果が非常に高くて変な味をしめた。

VI管理をしないデメリットはじわじわくる

VIを管理しないデメリットは、短期的には実感できない。長く放置したおかげで、様々なデメリットを、最近になってようやく実感するようになってきた。

  • 弊社のイメージと作るものにギャップが生じて、お客さんの期待を裏切る提案してしまうことがあった。
  • 営業担当がお客さんに、弊社の強みをわかりやすく説明できなくなった。
  • お客さんとのやりとりや、制作クオリティなどに迷いが生じ、メンバーの「迷い工数」が増えた。
  • 世の中によくある「なんでもお値打ちにそこそこのレベルでこなす、零細デザイン事務所」というイメージになり、結果的に競合が増えた。

株式会社デックの外観 現在の株式会社デックの外観。これが悪いわけではないが、ロゴや名刺といった基本ツールとの統一がとれていない。

VI管理のポイントは「統一」と「どんなお客さんと仕事をしたいか」

VIの定義が視覚の統一であるように、ロゴマークやコーポレートカラーなどを、広告や各種ビジネスツール(名刺・Webサイト・封筒・会社パンフレット・看板・服装・内装 etc.)で統一することが大前提となる。

統一

デザインの話なので、シュッとしてることがVIだと勘違いすることがあるが「チープ・ゴテゴテ」といった、シュッとしてない感じのVIでも全然OK。大切なのは最初に決めた雰囲気がどの広告・どのツールを見ても、お客さんに伝わっているかという点。

さらにこれが発展して、メンバーの態度、服装、言葉づかいといった、雰囲気とかの統一までいくとCI(コーポレート・アイデンティティ)。VIより、大くくりの企業戦略になる。

どんなお客さんと仕事をしたいか

どんなVIにするか迷うときは、自分の好きなトーンじゃなくて、「今後、どんなお客さんと仕事をしたいか」「どんなお客さんに、自分の仕事を見て欲しいか」とか、お客さんの事考えてVIすると、よりマーケティングっぽくなるぞ。

【おまけ】合併後はしっかりVI管理をしていきます

この反省を踏まえ、2016年7月に予定している合併後のCI・VIはしっかり管理していく。新しい弊社のVIは「普遍的なかわいらしさ・おちゃめ」の予定。

2016年7月以降の合併後の新しい株式会社デックのVI 2016年7月以降の、合併後の新しい株式会社デックのVI

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この記事を書いた人

大屋慶太

大屋慶太

株式会社デックの雑用。1999年、世界が滅びることを信じて大学を卒業せずに待っていた所、なかなか破滅が訪れず、仕方なく6年在籍した後に卒業。某大手通信会社系列の企業にて、販促物などを制作するディレクター兼デザイナーとしていちおう活躍。ところが不景気のあおりをくらい、所属事業部が解散となる。途方にくれるもコネを駆使して印刷会社へと潜り込む。面接にて「お前何がしたいんだ」と聞かれ、「ぼく、ゲームがしたいです」と答えた所「じゃあWEBでもやれ」と言われる。WEBデザイナー兼コーダーとして大手クライアントなども手がけ、約5年間在籍。仕舞いには、自分は仕事ができると勘違いをし、30歳の時にフリーとして独立。「スタジオデック」という屋号で数年間活動後、デックを法人化する。いまだに、仕事のほぼ全ては酒の席で決まるという。

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